分散における重要性に関しては各々なんとなく大事だということは理解していると思います。ただ、自分がなんとなく企業へ分散していたり、各セクターごとに分散していたりするとどうしても偏りが生じてしまいます。
数値化、グラフ化して見ることは見た目や進捗の確認だけでなく、方針決定する上で重要な判断材料となりますので一度自分のセクター分散がどうなっているのかを確認しておいたほうが良いかと思います。
目次
セクター分散とは
まずはセクター分散とはなんぞやというもののおさらいです。
セクターとは株式の分析をする時に区分するグループ分けのことです。セクターは業種や発行株数、株価といったグループだけじゃなくて技術や開発といったテーマによって分ける場合もあります。
これを幅広く分散することでボラティリティ(株価変動額)を小さくして安定した利益を受けとるようにする、一つのセクターが大打撃を受けても他のセクターでカバー出来るようにするのが目的です。
どういう区分で分けるか
区分分けの方法ですがすでに世界で基準はできています。
私が活用しているのはMSCIというHPから引っ張ってきたGICS(世界産業分類基準:Global Industry Classification Standard)のセクター基準で大きく11セクターに分けて海外株、日本株に当てはめて指標としています。
そうでなくてもほとんどがGICSの基準でセクター分けされていますので各証券会社に記載してある分類でも問題ないような気がします。どのような分け方にするかは最後は個人の主観の範囲内ということもありますし、考え方は各個人色々あるため、ある程度裁量が効くというのもあります。
実際に自分の資産をセクター分けしてみる
実際に11種類のセクター分けに沿って区分してみます。ETFや投資信託などはすでに分散されている為ここでは一つのセクターのように取り扱っています。投資信託やETFが資産のコアになったら外します。また、タバコはセクターではありませんが割合が大きいのと今後は市場縮小傾向にある為、セクターと同程度に扱っています。
4月の資産内訳を基にセクター分類分けしたものです。
というわけでできたものがこちら。

やはりと言って良いものか通信サービス、タバコが多いです。通信サービスはTやVZ、NTT、NTTドコモ、KDDIと5Gの恩恵に与れる可能性が高い為、せっせと企業を投資しながら分散してました。
まだまだ欲しいところではありますが一旦投資はやめですね。タバコは先行きは完全に縮小傾向なのでここも投資は一旦停止です。
では何に投資するかですが、セオリー通りにいくと割合が少なくて10%以下のセクターを狙っていきます。素材、公益、金融、エネルギー、情報技術あたりを狙うべきですね。
まとめ
欲しい資産ばかりではなく分散を意識しないとセクターもきちんと分散できずに痛い目を見ることになります。徐々に資産が大きくなってきたこともある為、アセットアロケーション含めて機械的に投資出来るような態勢を整えていく必要があります。
☆日々の継続こそが心身向上の糧☆