配当金

配当利回りが大きい銘柄のリスク7選

配当利回りが大きいことは配当金を受け取る投資家にとって良いものです。ただ、高配当の裏にはその企業の株価が配当金に対して低いことでもあります。

その企業がなぜ高配当なのかを考えてみると自分のリスク許容度に合っているのか選定する目安にもなりますので単純に高配当だけで飛び込まないようになってきます。

リスク7選を読む前に以下の結論から先に見ていただけると幸いです。これが全てであり高配当銘柄は少なくとも現在はこの結論によって導き出された株価であることを十分留意した上で投資するべきだと思います。

目次

結論:投資家から人気がないのが高配当銘柄

株式投資家にも様々な種類がありますが、リスク(不確実性)を考慮しつつ安い株価の優良企業に投資することで数時間先、1日先、数年後先の企業価値を追い求めています。

そんな投資家たちから敬遠されるのが高配当銘柄であり高配当銘柄に投資するにあたってこれだけは留意しておく必要があります。

もちろん、今だけ人気がないということもありえますが、様々なリスク(不確実性)を考慮した結果、未来の企業価値においても市場の投資家たちからは敬遠したい投資先ということです。

高配当銘柄のリスク7選

ここからはリスク7選を述べていきますがここで言うリスクはあくまでも「危険、危機」というものではなく「不確実性、不透明性」という意味合いであることは認識ください。

ちなみに、高配当を何%からと定義しているかというと基本的には3%程度から高配当と定義しておきます。

1.不人気

後に記載するリスクも内包していますがまずはこれです。投資家から人気がないことですね。ここで挙げる不人気とはアイデアや商品、営業利益率など良いものの人気がない理由となります。

一番大きいのは訴訟問題や過去の不祥事、地政学的要因によって投資家が投資を敬遠する企業になってしまっている状況です。このような企業の場合はその問題が解決するものなのか、再発しないものなのかを十分留意した上で投資しておくとそれが解消された際に株価が上昇する可能性が大きい為、投資先としては良さげです。

私の保有する銘柄だとJNJになるのでしょうか。

2.経済情勢に影響受けやすい

金融関連の銘柄だと特に影響を受けます。経済情勢が悪くなると企業の設備投資や借入といった事が発生しにくくなりますので企業にお金を貸したり設備を貸したりする企業は影響度合いが高いといえます。

世界経済に左右されるのは全ての銘柄に当てはまりますが、中でも工作機械やリース関連になります。銀行や保険なんかも大きく影響が受ける銘柄になると言えますね。

私の保有する銘柄だとオリックスやWBKになるのでしょうか。

3.負債過多

設備投資や企業買収などに余念がない企業がこれに当てはまります。現在は経営が良くても少しでも悪化してしまうとこの負債が回収できなくなる懸念がありますのでそれ相応の株安となる傾向です。

私の保有する銘柄だとVZやT、XOMなどですかね。

4.在庫過多

需要と供給のバランスは重要です。供給が多すぎると値下げしないと買い手がいなくなってしまう為、在庫を大量に抱え込んでいる企業には注意が必要です。

先進国における自動車、家電製品など十分行き渡った事による需要が増えない問題も在庫過多ではないですがこれとほぼ同様です。

私の保有する銘柄だとアサヒHDが当てはまります。

5.市場縮小傾向

何らかの世界の潮流によって全くゼロにはならないですが市場が小さくなってきてしまうことです。ここ数年の先進国でのタバコに対する圧力は目に見えてわかるものですね。

私の保有する銘柄だとJT、MO、BTIですね。

6.企業成熟

ベンチャー企業や中小企業の業績は単位が小さいですが企業が成熟すると数%前年比を上回ろうとするだけで非常に骨が折れます。

成長しきった企業は下手に投資や吸収合併などするとその企業元々の良さが損なわれたり負債や経営状況の悪化に繋がります

であるならば根幹は維持したままその分を配当金を出して更に投資家に投資させる、または自社株買いによって株式を回収するほかはありません。

昨今のMSFTがその傾向になりつつありますね。

7.世界のトレンド範囲外

トレンド外の企業も敬遠されがちです。例えば最近はESG(環境Environment、社会Social、ガバナンスGovernance)から外れたものだと社会全体からあまり良い評価が得られなくなる傾向ですね。

そのようなトレンド範囲外の企業も敬遠されつつあります。

XOMやタバコ銘柄など最たるものです。

まとめ

高配当銘柄への投資は良さだけ浮き彫りにせずに少し立ち止まって「なぜこんなに利回りが高いのか」と考えを張り巡らせるのも必要です。思いつくだけでもこれだけ出ました。

リスクを挙げておくとその企業に投資した際に何か問題が合った時に許容出来るのか、それとも投資をやめるべきなのか考える指標になります

リスクを考えるのは最初は数字に頼らず感覚だけでも全然問題ないです。こなれてきたら経営状況や財務諸表を読み取ってより精度を上げていけばいいだけです。

企業の裏に潜むリスクの読み取りはどんな銘柄でも必要なので一度考えてみるのもいいでしょう。

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