セミリタイア直後やその後に金融危機等による株価暴落は十分ありえます。これに対処できるように考えておかなくては安心してセミリタイアできると言えず、ズルズルとフルタイムで働く期間が長くなり、結果としてセミリタイアが遅れることになる可能性があります。
今回はそういった期間での対応方法に関して考えておこうと思います。
目次
セミリタイア後の暴落は十分ありえる
株式市場は常に上昇と下落のサイクルがあります。期間がどれくらいかははっきりとありませんが、およそ数年おきに景気後退や回復のサイクルが来るというのが歴史を振り返ってもわかるかと思います。
世界恐慌から世界大戦を経た歴史では非常に長い10年という期間が景気回復するまでの期間になります。ただ、同じような出来事は世界全体がなんとしても食い止めようとするため発生せず、異なる要素や多数の要素が複雑に絡み合って発生する可能性はあります。まぁ、世界恐慌なんか来たらそれこそほとんどの人が困るため、そこまで備えても急激なインフレが発生した場合はどうやっても対処できないので除外します。直近リーマンショックの景気回復までの期間としては5年程度ということもありその期間は考えておく必要があります。これでも歴史上でも長い景気後退期間だったため、5年という期間は十分かと思います。
セミリタイア後に生活が維持できなくなる過程
さて、セミリタイア後に生活が維持できなくなる過程としてはやはり投資元本に手をつけてしまうことです。インデックスでの上昇幅とインフレ率を差し引いた実質評価額(4%ルール)に当てはめるとそれ以上発生してしまったコストを投資元本で賄おうとすると徐々に使えるお金が減っていき最終的には生活が成り立たなくなります。
そのような事が発生しないように投資元本には手をつけないようにしなければなりません。
投資元本を守るバッファを持つ
景気回復まで最長5年耐えられるようにする必要があるとしてその期間の生活をどう補うかというとやはり生活防衛資金を準備することが最も重要です。ただ、5年の生活防衛資金と生活費をごっちゃにしておくとあやふやになりますので口座を分けて管理しておくことが良さそうです。
イメージとして投資用の口座、生活用の口座、生活防衛資金用の口座の3つあれば全てクリアできるかと思います。投資用の口座についてはインデックスと配当金それぞれ別々で管理できると投資元本の管理がしやすく非常にわかりやすいかと思います。
私の場合は配当金を生活費に充てる予定ですのでインデックス投資については普段から長期用の投資として割り切ってあります。株価暴落期間が長い場合は生活防衛資金は5年分の生活費を入れておき、配当金で生活費が賄えなかった場合はこの生活防衛資金口座から生活費を補填します。その後景気回復したら株価や配当金は増えていくかと思いますのでこの生活防衛資金に余剰分を格納していくといったルールを設けて管理していけば資金を大きく減らさずに耐えられるという算段です。
まとめ
生活費の口座と生活防衛資金の口座を分けるというのが重要なところだと考えています。普段から毎年いくら使うのかを明確にしておく事もできますし余計な資金が生活費口座に入っているとついつい使ってしまう可能性も高いです。少なめにしておけば普段どおり冷静にお金と向き合うことができるためおすすめです。
☆日々の継続こそが心身向上の糧☆