孤独と聞くと寂しさや生き難さを思い描くかと思いますが孤独な時間を持つことは現代社会においても非常に重要な自己の振り返りができます。個人的にも孤独が好きなこともあって今回は孤独について書きます。
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良くも悪くも他人の影響が大きい現代
核家族化や少子化などで家族が少なくなってきている日本ですが、インターネットの発展によってSNSなどのコミュニケーションツールが豊富になっています。以前までは実際に会ったり電話したり手紙を出したりしていたのが関の山だったのが今ではいつでもどこでも誰かと繋がることが出来ます。
こんな現代社会だからこそ能動的に独りの時間、孤独な時間を確保していかないと人間疲れを起こしてしまいます。
孤独になるのは怖いことではない
孤独と聞くと寂しさや怖さを彷彿させますが、しっかり孤独について学ぶと案外怖くありません。独りになることで自分を見つめ直すことが出来ますし真に自分がしたいことに忠実になります。
人と繋がってばかりだと人の考えに染まって自分で考えることができなくなります。そうなるとどんどん他人への依存が大きくなり自分独りでいるのが苦痛になってしまいます。
アンソニー・ストー氏の『孤独』という書籍には孤独に対して以下のように述べています。
孤独になる能力は、自己発見と自己実現をもたらす。自分のもっとも深いところにある欲求、感情、衝動が自覚できる。
短い文章ですが孤独についてすべてが書かれていて非常にわかりやすいです。孤独な時間を生きることで自分が何なのか、自分が何になりたいのかを明確に考える時間を与えてくれます。表面上の考えだけでなく、真に自分がしたいこと、外部に対する反応が何なのかを自覚することができると書いてあります。
孤独になるには不可抗力もありますが自分から孤独な時間を確保する必要があります。そういったことをストー氏は能力と捉えていることも面白いですね。
仏教の教えも同じ
仏教の経典の『無量寿経』にも同じようなことが記載されています。意訳ですが、「人は色々な人との関わりを求めて生きていくが、結局は一人で生まれきて一人で一人で死んでいく。一人でやってきて一人で去っていく」とあります。
そのままですが人は結局のところ孤独な存在だということです。世間体や周りの人からの意見に従い続けても結局は独りになるのがオチです。そうであるなら今時点での自分を受け入れて孤独も受け入れて悟りを開いた方が今後の人生有意義に過ごせるのは間違いないですね。悟りを開くということは今の自分を受け入れることです。孤独な自分を受け入れることで自分がしたいことが何か考えられるためできる限り孤独な時間を確保して自分の内面を見ましょう。
まとめ
孤独の時間を取るということはじっくり自分の内面を見直す良い機会です。孤独感を感じたときはチャンスだと思い、自分を見つめ直すことで更に前進できることでしょう。
人と関わるのは良いことですが関わりすぎると依存性が高まります。結局最後は独りで死ぬのはすべての人に当てはまるのである程度孤独を受け入れて孤独の時間を確保することで自分らしさを手に入れた方がよっぽど生きやすいかと考えます。
☆日々の継続こそが心身向上の糧☆