企業分析

AT&T(T)へ追加投資の検討・改革を進める情報通信複合企業

AT&T(T)はすでに3月末に35株新規投資しています。

4月末にベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)に新規投資した為、

改めて投資向けの検討材料を確認してみました。

目次

AT&T(T)の概要

電話を発明したグラハム・ベル氏が興したベル電話会社が前身で歴史が長い会社となっています。

なおかつ世界最大級の総合通信事業会社として名を轟かせています。

電話サービスにとどまらず多種多様なメディアを買収し通信全般を網羅する勢いです。

歴史が長いですが、昨年話題になったタイムワーナー買収と再編着手によって通信だけでなくエンターテインメントへ事業拡大するといった革新を始めようとしています。

主な投資指標

売上と利益

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売上は大きいですが通信事業の為、その分利益が小さいですね。

キャッシュフロー

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キャッシュフローは安定しているといえます。

2018年はタイムワーナー買収が一部寄与している為、フリーCFが上がっているのでしょう。

EPS・DPS・配当性向

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なかなか1株益が上がらず配当性向が80%近くと厳しい状況になっています。

それでも毎年しっかり配当を出している事を考えると優秀と言えます。

DPS・増配率

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毎年増配していますが増配率は年々低下しています。EPSが上がらない事が要因でしょう。ただ、少なくても毎年しっかり増配してくれる為、ありがたいです。

配当月

配当月は2月、5月、8月、11月になります。

権利落ち日は配当月の前月で1月、4月、7月、10月です。

将来性

事業の多角化により色々と手を出しています。

気になるのは一気に多角化しすぎてディレクTV、タイムワーナー買収費用、独占禁止法を巡って司法省と法廷闘争といった負債やリスクも大きくなっています。

元々通信銘柄は景気後退時には競争優位性の高さと豊富なキャッシュによって業績が維持しやすいというのが売りです。投資家の逃避先には格好の人気銘柄ともいえます。

しかし、昨今のAT&Tは王道を外れ積極的にリスクを取りに行っています。

確かに負債が返済完了しきれば低リスクになりますがそれまでの期間は投資家にとって悩みの種になる事でしょう。



まとめ

通信事業はベライゾン・コミュニケーションズとの2強ですが、

ここにきて2社の道は2手に分かれる事が明確です。

安定のベライゾン・コミュニケーションズか革新のAT&Tか数年後どちらが優位に立っているのかはわかりませんが、どちらの企業も応援していきたい思います。

余談ですが恥ずかしながらAT&Tを知るキッカケになったのは「仕事は楽しいかね?」という本の中でホーソーン効果を説くために一部名前が出てきた為、気になって調べただけです。

しかし、そんな些細なキッカケによるものが企業勉強させたり、株主になるチャンスをくれたりしますので面白いですよね。

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