投資で一番重要なことは株式市場から退場しない事です。投資資金が尽きて資産もろとも維持出来なくなっては本末転倒です。ほとんどの投資家は心がけていると思いますが今回は私が心がけている事を記載します。
目次
結論
以下の3つの事に留意しておけば退場する確率は非常に小さくなります。
・信用取引をしない
・失っても良い資金を使う
・運用資産内で現金を確保しておく
確率が非常に小さくなると記載したのは経済状況の悪化に伴い本業が続けられない、生活費を賄い切れない可能性も捨てきれない事が挙げられるからです。
信用取引しない
信用取引は文字通り自分を信用してもらう事で保有資金以上の資産運用をする事が可能な便利なシステムですが、その一方で怖いシステムになっています。
信用取引とは簡単に言うと借金の事です。
借りたものを返すという借金返済の義務があり、6ヵ月以内に借りたものを返さなければなりません。
借金の為、毎日金利がかかっており、金利以上の利益を確保しないと赤字になります。
株価の下落によって損失が大きいと自分の信用が足らなくなり、追加で資金が必要になる「追証」が発生する事があります。
追証に応じる事が出来ない場合は保有株が自動で注文されて決済されます。
株価が予測出来れば自分の保有資金以上の運用によって莫大な利益を確保する事が出来ますが、現状、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析などを用いても株価を完璧に予測する事は不可能です。
これらの原則を踏まえると信用取引は常に金利がかかっている状態からスタートです。
また、6ヵ月以内の返済が義務となっていますのでおのずと短期売買になります。
これだと株価の上下を狙うだけのいわゆるコインの裏表を当てるギャンブルにしかなりません。専業投資家になったとしても日々の株価の動きに一喜一憂して心労が絶えません。
仮にコインの裏表を当てて莫大な利益を得た後、信用取引から身を引けば良いですが、人は強欲なものです。
ギャンブルをしたことがある人はわかるかもしれませんが、勝ったり負けたりしても次も大丈夫とか次こそ大丈夫といった根拠のない自信が芽生えて手を出してしまいます。
信用取引にもメリットはありますが、それに対してデメリットが非常に大きく人生を狂わせる諸刃の剣と言えるでしょう。
信用取引している人はすぐにやめて愚直に現物取引に移行しましょう。
失っても良い資金を使う
どんな大企業でも業績悪化や倒産リスクはあります。
そういった企業へ投資していたら保有株は紙切れとなってたちまち価値が無くなります。
そういう理由から生活に影響しない余裕資金、無くなっても後悔しない資金で運用する事が大事です。
余裕資金とはいえ業績悪化や減配に伴い損切りする自信が無い資金で運用しているのであれば今後も効率的な取引が出来ない為、運用資金を減らした方が良いかもしれません。
運用資産内で現金を確保しておく
定期的に資金調達が出来るサラリーマンであれば問題ないかと思いますが、地政学的要因によって株価の暴落は必ず来ます。
追加で購入できる資金を用意しておくことで精神安定剤として作用します。
配当目的であれば暴落時にはよりたくさん保有出来て利回りが良くできる為、暴落時に何もせずに指をくわえているだけにならないようにする事で安心できます。
現物取引であれば暴落しても元に戻る可能性がある為、前述の2つの事よりも心がける事は無いと思います。
まとめ
退場しない為には少なくとも信用取引せずに余裕資金で運用する事が大事です。
これを守っていない人はすぐにその取引をやめて現物取引に移行すべきです。
莫大な利益を得られる可能性がある一方、一発退場によって今後の人生が借金まみれになる可能性があると考えればただの博打をしているのと一緒で投資ではないです。
株式の本質を考えるとあり得ない取引ですので手を出さないようにしましょう。
☆日々の継続こそが心身向上の糧☆