
節約にしろセミリタイアにしろやろうとするにはそもそもの考えを改める必要があります。元々「生きる意味とは何か」とか「なぜこの世に生まれたのか」とか何かと人間性のルーツが気になっている事もあり哲学を学び始めました。
私の好きな言葉で孫子の兵法にも「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」とあります。
まずは自分、人間というものを知らなければならない、知りたいと思うようになり哲学の勉強をしています。
人間の想いとか極致を知るには宗教の偉人が成し遂げています。
人間と宗教と歴史は切っても切れない縁があるように勉強してみるとすでに生活の一部となっていたり自分を形成している糧になっていることがわかると思います。
結論
私達は生活の中で何らかの宗教の考え方に触れています。
意識してみると生活の多くの事が宗教と関係している事がわかります。
生活の一部になるほど自然に受け入れているのは日本には習合思想と呼ばれる宗教の良いとこどりをしていることに関係します。
神が救ってくれると信じる、現在を良くする、死後を良くするという考え方。
知らなくても生きていけますが知っていると世界中の人々の考え方が身近に感じられて更に物事を達観して見れるようになります。
人間と宗教
人間の歴史は宗教とともに歩んできたと言っても過言では無いと思います。
紀元前から現在まで歴史の表舞台に宗教が度々関係していることからも人間と宗教は切っても切れないものなのでしょう。
宗教は大きなものから小さなものまでものすごくたくさんあります。
今回は大雑把に3つに分類分けしていくことにします。
神への信仰
キリスト教やイスラム教がこれに当たります。その他の多神教も考え方は同じです。
日本では八百万の神を進行する神道になりますね。
神様を信仰する最もシンプルな宗教ですね。
神に祈る事で救ってくれる、一人でもそばにいてくれる気がして心の安寧を得る事が出来ます。
ただ、歴史の観点からは宗教戦争が関わりハードな宗教といえます。
現在を良くする
儒教がこれに当たります。日本では道徳としても用いられますね。
五常(仁、義、礼、智、信)によって今現在生きている他人との関わり合いを良くしていくものです。
倫理観を形成する上で必要不可欠な思想です。当たり前と思える事も宗教が絡んできています。
死後を良くする
仏教がこれに当たります。現在ではたくさん部派が展開していき、日本の仏教でもいろんな種類があります。
根本は仏陀の悟った真理(諸行無常、諸法無我、涅槃寂静、一切皆苦)を汲み取って縁起を説いています。
死後を良くするとしてありますが、正しくはこの世や人生のすべてにおける物事は時間、空間も密接に関連しているものでまさしく「全部」に影響すると考えた方が良いかもしれません。
それぞれの言葉の意味を知ると更に理解が深まります。
諸行無常:この世すべての現象は決して常住不変ではなくて常に変化する事が避けられないという考え
諸法無我:この世のものは諸々の原因や条件によって生じたものであって、それ自体として存在するものは何もないという考え
涅槃寂静:諸行無常、諸法無我を認識して執着を捨て去って心身が安らかになった状態
一切皆苦:生を受ける事で老、病、死がもたらされる。生まれる事自体が苦であるという認識
なるほどそのとおりだと思うのは私だけでしょうか。仏教徒ではないですがすんなり入ってきます。
日本の思想、宗教
神への信仰、現在を良くする、死後を良くする、この3つの宗教を良いとこ取りして更にアレンジする習合思想というものがあります。
生きていく中で自然になりすぎて関係ないと考える方もいるかもしれませんが無宗教でも子供の頃からしっかり教育されています。
たとえば
神への信仰:不幸な出来事があったときや苦しいときに神に頼み込んだりします。どの神に祈っているかはっきり無いと思いますが、何かに祈ってしまうことはありますよね。
現在を良くする:約束を守ったり誠実であったりと当たり前と思っていることですね。
死後を良くする:直接死後を良くする考えではありませんが、ミニマリストとか節約とかの考えは仏教に近いものがあります。
まとめ
宗教と聞くと眉をひそめる方もいるかもしれませんが、無宗教、無信教な方でも自然な形で生活の一部になっていることに気が付きます。
もっと深く学ぶことで宗教の残虐性や人間の悪が見えてきますがすべてが人間性といえるものでしょう。人間は弱い生き物ですからそれを補うために考える力がついたのだと思います。
29という歳になってようやく哲学とか宗教とかに興味を持って勉強し始めましたが勉強していくにつれてもっと知りたい欲求が増えていきますね。
少しかじっただけでは不幸に感じる事が大きいですが、根源を知る事で幸福感が満たされるようになるかと思います。生兵法とならないように継続して勉強していきたいと思います。
☆日々の継続こそが心身向上の糧☆