投資全般

定期リバランスによる効率的な資産増加方法

資産管理方法としてリバランスがあります。少額でも効果はありますがパーセント管理になりますのでやはりある程度資金が貯まった人向けの資産管理でもあります。

そんなリバランスについて簡単に記載していきます。

目次

リバランスとは

リバランスとは配分調整のことです。資産の配分を調整して決めた配分に戻すことをいいます。決めた配分というのは金額ではなくて百分率(%)で調整するのが普通ですね。

資産は100万円でも1,000万円でも全部合わせると100%になるため、異なるのはアセットアロケーション(資産配分)だけです。アセットアロケーションは簡単に書くと資産配分比率をどうするかということです。以下の図では株式20%、債券20%、不動産20%、純金20%、現金20%でアセットアロケーションを組んだものです。

スタートは自分がしっくりくるアセットアロケーションを組むこと。そして定期的にリバランスするというのが重要。

リバランスしたら何が良いのか

定期的なリバランスのメリットは高くなった資産クラスを売って安い資産クラスを購入することでしっかり確定利益を得ると共に市場の変化による損をできる限り小さくする方法です。

さっきの図で説明するなら左の20%配分からたとえば株式が2倍になったとすると各比率は右の図のように配分がバラバラになります。実際には株式が上がると債券や不動産、純金もそれに応じて上下しますが簡単にする為に株式だけ動いたという想定です。

当初1,000万円あった資産が1,200万円に増えました。最初のアセットアロケーションから株式が13%も増えてしまい、ほかが3%前後少なくなってしまいました。現金以外の資産は売却しないと損益が確定しないため、この13%の株式の儲けもまだ含み益状態です。

ここから株式が大きく下落して20%まで戻ると200万円せっかく利益が出ていたのにみすみす±0に戻ってしまいます。また、株式が上がったということはその他の資産クラスは株式よりも安い状態になっていることが多いです。

安い資産を買って高い資産を売る。効率よく資産を増やす方法は全てこれに尽きます。よってリバランスによって株式を一定額売却して各資産へ割り振りするのが大事ですね。簡単にするために税金やらの計算は入れていませんが、リバランスのイメージがなんとなくわかってきたかと思います。

市場が悪化した際の資産への影響

市場が悪化すると金額というよりも割合で減る為、リバランスは重要です。それを示すのが以下の図です。株式が200万円アップしてから市場の調整によって株式が20%減少したとします。左側はリバランス前に調整を食らったときです。

リバランス前の影響(株式-80万円)

リバランス後の影響(株式-48万円)

リバランス前に食らうと-80万円になるのに対してリバランス後だと-48万円と4割程度抑えられています。ここで更にリバランスを実施すれば安く株式を得られる為、反発後の資産増加の手助けになるのは間違いありません。

まとめ

リバランスの効果としては攻めよりも守りを重視した方が良いかと思います。株式だけしか保有していない時は下落時に指を咥えて回復を待つしかなく、買い場を逃すことにもなります。

ただ、リバランスを定期的にするといってもどれくらいの頻度で行えば良いのかというのもきになるところです。基本的には1年に1回程度で良いというのが定説です。回数が増えるとそれだけ課税、手数料を取られるわけですから大規模なリバランスは年1回で十分かと思います。

私は今は株式と現金(15%程度)しかないですが、資産額が1,000万円を超えたので入金力だけでは対処しにくくなってくる頃です。今後はリバランスを考えたアセットアロケーションを構築するようにシフトしていく予定です。

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