企業分析

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)は米国特許取得数首位のコンピュータ関連企業

眠れる獅子と言われ続けていますが今後はどうなるのでしょうか。

目次

インターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)の概要

1911年から続く100年以上の歴史があるIBMですが、初期は3つの企業を合併してCTR(The  Computing Tabulating Recording Company)として創立しています。

合併した3社は様々な機器を取り扱っていましたが、パンチカード関連機器を中心に事業を構えてほかの事業は徐々にやめていきました。

1924年に現在のIBM(International Business Machines Corporation)に社名変更しました。

第二次世界大戦後には すでに軍と提携しコンピュータ開発に着手しておりコンピュータ業界の先任者とされています。90年代まではまさにIBMの時代といっても過言ではないくらいでした。

しかし90年代になりメインフレーム(企業向けの大型汎用計算機)は時代遅れになりパーソナルコンピュータの普及が著しく成長していきました。

2000年に入るとPCとしてはアップル(APPL)やマイクロソフト(MSFT)に太刀打ちできず事業を撤退します。

方針転換してハードウェアからソフトウェア分野、法人向けのサービスに注力するようになります。

昨今はパラダイムシフトに対応する為に、人工知能「ワトソン」やクラウドサービスの拡大へ方針転換し更なる期待があります。

主な投資指標

売上と利益

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ここ5年は売上が減少しています。

理由は人工知能「ワトソン」やクラウドサービスへ注力するといった方針転換によるものです。

既存事業の売上が大幅に減少していますが、上記注力事業については毎年10%前後成長していると考えると破竹の勢いと言えます。

キャッシュフロー

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キャッシュフローについても減少していますが、潤沢なフリーCFには変わりありません。非常に安定しており安心して追加購入できそうです。

EPS・DPS・配当性向

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配当性向は60%程度とまだ余裕はあり、20年以上連続増配を続けています。

DPS・増配率

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直近2年ほどは大きく増配できていません。

方針転換したはいいものの苦戦を強いられている為です。

配当月

配当月は3月、6月、9月、12月になります。

権利落ち日は配当月の前月で2月、5月、8月、11月です。

将来性

AIやクラウドサービスを主体にするとはいえ、競合企業はグーグルやアマゾンといった強力な企業になっています。抜きん出る事は難しいでしょうが、着実に成長する分野であり売上に貢献してくれるでしょう。

ただ、2019年時点で米国特許取得数が26年連続首位である事を考慮するとIBMがいかに研究機関として優れているかを数値で判断できます。

2018年の取得特許9,100件の内3,000件はAIやクラウド関連ですので非常に力を入れている事が挙げられます。

グローバルではSamsung、キヤノンに続く3位ではあるものの、米国内でAIやクラウド関連の基礎特許を取得していれば経済的な堀は非常に強固なものになるかと思います。

まとめ

グーグル、アマゾン、マイクロソフトなどライバルは多く苦戦を強いられているIBMですが、その苦戦から配当利回りは税引き前で5%とかなり良い塩梅になっています。

急速な伸びはありませんが、着実に成長していける良企業には変わりないと思います。

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