期待資産額というのはその年齢、年収に対してどれだけの資産を持っているか期待する金額になります。ぶっちゃけるとかなり厳しい値なのでほとんどの人が期待資産額未満となりますが、この値を確認することで自分の立ち位置や向かうべき目標がわかるというものです。
目次
お金持ちの定義
いつものように純資産と期待資産額で確認する方法をそれぞれ記載しておきます。
純資産での確認
純資産の方は単純に資産から負債を引いた分が純資産となり、以下の階層別金融資産保有額の図が有名です。いつもの図ですが載せておきます。
野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は127万世帯、純金融資産総額は299兆円と推計」(2018年12月18日)
期待資産額での確認
もうひとつのお金持ちを図る指標としては『となりの億万長者』(ウィリアム・D. ダンコ とトマス・J. スタンリー著)の中に期待資産額というものがあります。
純資産で階層別に見る方だと年収や歳は関係なしに区分されてしまい、高齢になればなるほど有利な結果となってしまいます。その反面、期待資産額では年収と年齢を単純な計算式に落とし込んで確認する方法となります。
期待資産額=税引前所得✕年齢÷10
ただし、期待資産額はかなり高されており、一般的な生活をしている人は期待資産額未満になるのが普通となります。期待資産額を向上させる何らかの工夫をし続けている人でようやく達成できるのが期待資産額という指標となります。
過去の資産推移から判断してみる
資産形成はし始めた時と継続しているときで期待資産額の値は大きく異なってきます。そのため、過去の自分の資産推移を把握することでも現在の資産がどの程度期待資産額に近くなっているのか確認することができます。
27歳・・・期待資産額:1,193万円 資産額:382万円 期待資産額の32%
28歳・・・期待資産額:1,302万円 資産額:400万円 期待資産額の30%
29歳・・・期待資産額:1,415万円 資産額:750万円 期待資産額の53%
30歳・・・期待資産額:1,641万円 資産額:1,019万円 期待資産額の62%
31歳・・・期待資産額:1,838万円 資産額:1,666万円 期待資産額の90%
期待資産額は29歳辺りまではおおよそ100万円程度の上がり幅でしたが30歳になってからは200万円程度ずつ上がっています。年収アップもありますがその分求められる期待資産額も厳しくなってきてしまいます。
資産額対比では29歳から本格的に資産形成を初めたこともありそれまでは期待資産額の30%程度しかありませんでした。しかし、節約や投資などを学び現在では期待資産額の90%までたどり着くことができています。
期待資産額は年収と年齢によって左右される指標ですので年収が大きく下がればその分求められる金額も少なくなりますが、一般的な中堅企業に勤めている方は私と同じような推移になるかと思います。
まとめ
私の年収と年齢を例に期待資産額を算出しました。ただし、お金持ちの指標としては期待資産額の2倍ないと蓄財優等生ではないらしいです。お金持ち基準だと期待資産額には2倍以上離れているためさらなる精進が必要だと考える余地ができました。
蓄財劣等生は期待資産額の半分以下ですので29歳くらいまでは完全に蓄財劣等生という資産の面でいうと落ちこぼれに該当するところでした。そんな私でも今やほとんど期待資産額と同じくらいの立ち位置にいることは日々の習慣や投資のおかげとも言えます。
☆日々の継続こそが心身向上の糧☆