投資する前に生活費と投資資金を分けるのは当たり前として、株式市場は生き物のようなものですのである程度現金を持っておくのはそれだけでリスク管理といえます。
ただ、人によって現金の保有比率は20%が一番良いだの30%が暴落時からの立ち直りが早いだのどれを参考にすればいいかわからないかと思います。
基本は自分の市場での耐性がどうなのかによって現金比率は変化するかと思います。私なりの投資への考えと決め方を記載したので参考になればと思います。
目次
投資哲学の確立
投資哲学と難しく書いてますが要するに経験から得た人生観みたいなものです。投資を始めていけば自分の芯となる部分が何か分かってきますが、目標や方針があってこそ芯が出来上がってくると思います。徐々に経験していくにしろまずは目標と方針決定が大事です。
投資の目標決定
投資するからには兎にも角にも目標設定が大事です。具体的な数字で目標設定しましょう。私の場合は以下が当面の目標です。
生活支出を上回る配当金を得る
税引き後に毎月18万円(年間216万円)の配当金を得ること
この目標を決めていれば投資方針は自ずと限られてきます。
しかし、1年後までに資産1億円とかを目標にすると投入資金によっては信用取引しないと間に合わなくなるので、ある程度毎年の入金額や利回りを考慮して現実的な目標を立てるのが好ましいですね。
ざっくり計算するなら以下のように図式化して目標値を決めればいいかと思います。投資を始めていくととんでもない利回りで計算している事に気付いたり、もっと入金額が増やせるといったことにも気付けるかと思います。
投資方針の決定
方針は投資をやっていくうちに変更、変化しますのでここではあまり詳細まで考える必要は無いかもしれません。
この方針によって現金比率がほぼほぼ決まるかと思います。
私の場合は以下です。
・高配当株へ主に投資(連続増配株や減配実績なければ更にOK)
・投資先は分散して一つの銘柄は最大10%程度にする
・利回り低くとも安定、減配無い株は購入
・1ヶ月で米国株は2000ドル程度か日本株なら100株まで購入
基本は配当目的の投資なのでそれに沿った方針です。あまりガチガチにPERやらEPS、株価が◯以下のときに購入という方針を決めてしまうとがんじがらめになって買えなくなるのでかなり緩いです。
私のような方針であれば毎月定期的に買っていくだけなので騰落関係なく購入していくのみになります。現金比率を検討するにしても定期的に入金するのであれば下がったら多めに買えなくなりますがフルインベストでも良いくらいです。
現金比率を考える
投資方針まで決まったらようやく現金比率の出番です。ただし現金比率を考えるにあたって加味すべき事柄がいくつかあるので考慮しましょう。
年齢
20代、30代は当面サラリーマンで働き続けるのであればフルインベストメントでも立て直しが効く年齢なので良さそう。
ただ、リーマンショック級の驚異が来た時に自分の会社が大丈夫なのかは心配しておいた方が良いです。そういったときは給与や賞与が下がるなんてザラなので・・・
私は目標を確認すると少なくともあと13年はサラリーマンとして働く必要がありそうです。サラリーマンという職業を活かしますが自己投資も忘れずにしておかねばなりません。
私の勤め先は自動車部品の企業なのでカーメーカーが無くなるレベルだと死に体です。が、バブルやリーマンショックを生き延びてきた企業なので無くなる事は低そうです。
人生100年(健康寿命的には80年)としても残り13年は長い戦いです。。。
金融資産額
株式投資額が大きくなると1日で数十万、数百万円が動くときもあります。投資年数を重ねると慣れますがどんなに金額が小さくても暴落時は落胆するので投資予定の金額が半分になった時を想定して自分の精神状態がどうなるかをイメージしておいたほうが良いですね。
私の場合は半年~1年程度1銘柄が半分下がったままでもなんとも思わなくなりました。完璧な耐性とは言えないですが10年20年先を見越した投資ですので鈍感になっているだけかもしれません。
現金比率を決める
比率を決めるというより金額を決めた方が良いかもしれません。資産額が大きくなればなるほど現金の金額も大きくなるので現金比率を維持するのは難しくなります。
私は暴落時に給与がギリギリ生活出来るレベルしかもらえなくなったという想定で投資用の現金は200万円程度に設定しています。10ヶ月程度は定期的に投資が可能ですしその間に給与の立て直しを図ったりする時期でもあります(生活費の足しにするということもないわけではないですが生活防衛資金は十分あると想定してます)。
実際にはある程度配当金から再投資出来るので時期によっては現金がなくても良さそうではあります。
ということで今の所650万円ほど株式投資の資産があり、200万円現金が必要なので現金比率は23%程度になります。
現金比率とはありますけど実際は金額で設定しているので結果的に比率が決まっています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
現金比率を考慮するにしても一つ一つ順序立てて考えていけば自分にとって理想の現金比率が浮かび上がると思います。その比率にケチをつけられても自分で導き出したロジックで投資哲学なので自信を持って説明が出来ます。
単に現金比率は20%程度あれば大丈夫だとか30%無いと不安と言われてもピンとこない方は目標設定から自分の置かれている立場を振り返ってみて決めるのが良いです。
定期的に金額や立場や市場が変わるのでその都度メンテナンスが必要ですが自分の大事な資産なので野菜を育てるように丁寧にじっくり管理していきたいですね。
☆日々の継続こそが心身向上の糧☆