アサヒビールなどを属するアサヒグループホールディングスとは全く別の会社です。
目次
アサヒHD(5857)の概要
1952年に朝日化学研究所として創業開始します。
銀のリサイクルを主事業とし高度経済成長期の銀需要拡大によって高いニーズがありました。
1982年には貴金属事業を多角化し金、銀、パラジウム、プラチナの算定や宝飾、メッキ、電子材料分野へ進出しました。
1990年以降は環境保全事業へ参入し海外展開やM&Aによる企業拡大を図っています。
半世紀以上続く企業ですのでどういう歴史を辿っているかを把握すると今後の展望の是非を問いやすいですね。
主な投資指標
事業内容
3つの事業を核としており主事業はやはり貴金属事業となります。
簡単にまとめると以下になります。
・貴金属事業:他分野の貴金属含有スクラップの回収とリサイクル
・環境保全事業:廃油、廃木材、ガラス、廃液などのリサイクル
・ライフ&ヘルス事業:マッサージチェアや省エネ空調システム設計など
貴金属のリサイクルを行うため総合的なESG評価は高い印象です。
売上と利益
売上は停滞気味ですが営業利益や純利益は回復してきています。
キャッシュフロー
キャッシュフローについては安定とは言えないですね。
年間の利益は出ているものの貴金属の仕入れに対して在庫が余ってきている事が要因といえます。
この点は大きな懸念事項ですので今後も注意して見ていかないといけないです。
EPS・DPS・配当性向
18年度の中長期経営戦略において配当性向を30%程度から50%程度に引き上げを配当方針とした事で17年度から18年度にかけて配当が2倍になっています。
DPS・増配率
基本的に減配していないですがCFの悪化がこのまま続くと資金回収が出来ずに破綻も考えられます。注力して見ておきたい項目ですね。
CFが悪化していることから配当利回りは4.57%~6.18%と非常に高利回りとなっています。
将来性
昨今は貴金属の価格上昇していることと需要が伸びていることから中長期的に貴金属事業は伸びていくと思われます。
ただし、キャッシュフローが悪化の一途を辿っていることで今後も改善されないのであればいつか破綻する可能性があるでしょう。
まとめ
CFに難がある為、非常に高配当な銘柄です。
四半期毎の決算を注力して見ておけば保有しておきたい企業ですが、将来ずっと保有し続けられるかといえばそうではない銘柄と言えます。
☆日々の継続こそが心身向上の糧☆